早朝に鉄道でウィーンに移動するため
寝坊しないか何度も夜中に目が覚める。
3:00ぐらいから半分起きてウトウト状態。
5:30には体を起こし、シャワーを浴びてパッキングを完了させて
食事をするべくレストランへ。
美味しい朝ごはんをゆっくり食べることも出来ず。
昨日、店が閉まっていて何も買えなかったので
ホテルの冷蔵庫の水だけ(無論馬鹿高いが)買う。
炭酸系とそうでない普通の水の二種類あるが
どっちだい?!多分、ブルーのほう。
えいや、でビンゴ〜。よかった。
普通の水を無事選択できたところで、チェックアウト。
チェコのお金が結構余っていたので
水だけは現金で払う。
昨日、練習したとおりに、地下鉄で鉄道の駅に荷物ゴロゴロと移動する。
プラハの地下鉄一日券は正確に言うと
購入して時刻をパンチしてから24時間使える。
バンクーバーのスカイトレインなどと一緒で
改札が無く、乗車中に抜き打ち検査があるのだ。
私は昨日買った24時間券がまだ有効なので
それで乗っていたのだが、いきなり大きなゴールドの
バッチを私の目の前に掲げる男性アリ。
なに?と思っていたら「チケット」と言っている。
なるほど。これが抜き打ち検査なんだ。
もちろん手持ちのチケットを持ち見せて、OK。
そして鉄道の駅に到着。
ユーロを全く持っていなかったので、駅で5000円分だけ換金する。
うっ、すくなっ。まぁホテルまでの移動費には足りるだろう。
クリスマスの早朝、国際列車なんか乗るやついねーよな、と
思っていたら日本語の会話が聞こえてきた。
今回の旅、一人旅のこともあり
鉄道については
・指定
・一等席(取れる列車は)
のチケットを日本で購入していた。
JRと違い、指定は振り替えが効かないそうなので
何としても乗らないと!
日本人のグループは別の車両だったのか
私の車両はほとんど人が乗っていなかった。
チェコの列車は、コンパートメントではなく
荷物置き場が連結のところにあるタイプだったので
この時のために購入していた防犯用のチェーン
(自転車なんかに良く使う鍵付きチェーン)の出番だよ。
ところが。ところが。
3つの数字をあわせるタイプの錠前だったのが
なんと開かないよぉ。せっかく持ってきたのに
役立たずかよぉ。と、めげてはいけない。
こんなこともあろうかと、予備の鍵を持ってきていた私。
おもむろにスーツケースを全開し
予備の鍵を取り出して、荷物をくくりつける。
あはははっ。どうだいっ?
そうこうして無事に走り出すと
おねーちゃんが朝ごはんを持ってきてくれた。
あれ?これタダなのかな?と躊躇していたら
テーブルの上に、どんどんどんと置いて
「お茶は?」とおっしゃるので、それはお断りした。
4時間以上の列車の旅である。
景色をぼっ〜と見るも
思ったよりテレビの世界の車窓的でもないので
やや退屈する。途中、吹雪きだし。ウィーンは寒いのかな?
いや、寒いのは列車の中。
くしゃみばかりしていたら、うるさかったのか
誰も乗ってないと思っていたのに
おばさんが一人、「これ使いなさい(と言ったんだと思う」と
ポケットテッシュを一袋くれた。
チェコの人は本当に親切で、どの人もニコニコしている。
つい最近、チェコからオーストリアの国境での入国手続きがなくなったらしく
オーストリアに入ったところでもう一度改札があったが
パスポート提示はいらないといわれた。
最近ヨーロッパを旅行すると
入国のスタンプがもらえなくて寂しいと聞いていたが
なるほど寂しい。
終点まで乗っていればいいことは分かっているが
なんか不安だなぁ。到着予定10分前から
コートも来て、荷物も手元に
出口近くの座席でぴしっと待機の私。
そしてやっとウィーンに到着。
ウィーンには幾つか鉄道の駅がある。
東京で言うと上野駅に東京駅といったところだろうか。
あいにく私がついたのは上野駅。
ホテルがあるのは東京駅近く。
この旅には幾つか難関があるのだが
この駅からホテルまでの移動が最初の難関だ。
空港からホテルへはリムジンバスが出ているが
鉄道の駅からは公共交通機関か、タクシーになる。
ガイドブックによると、トラム1本でいけるらしいが
トラムは停車駅が分かりにくい。
どっち向きに乗ればいいのかもわからないので
インフォメーションセンターで聞いてみると、
おじさんは、無愛想に日めくりカレンダーのようなものをめくり
#18というところで、指差す。
18番のトラムに乗れということだ。
なんと愛想の無い!で、めげずに.どっち行きに乗るんだ?と聞くと
こっち、チケットはどこで買うの?あっち。
こんな具合で、にこりともしない。
チケットはプラハと同じような感じで
自販機が英語メニューに変えられるので
それで操作するも動かない。
隣で試す。動かない。
日本じゃ考えられないが壊れている発券機が多いのだ。
やっとチケットを買い、トラムに乗り込むが
運転手に質問できるようになっておらず
(運転手はガラスに囲まれている)
おいおいどこで下りるんだ???
ガイドブック頼りで10分ぐらいで着く、とあったので
10分ぐらい乗ってみる。............。
駅らしくない。あれ?これ駅???
でも小さくない???
と、回りも下りるので下りてみたが。
う〜ん。どうやら地下鉄の駅(っても地上にある)らしい。
これでも目的地に行けそうなので、乗り込むことに。
さて無事に目的の西駅に着くも、ホテルはどこじゃ〜
二つのインフォメーションセンターで右だ左だと聞き
やっとホテルへ到着。
ああ、疲れた。
なのにフロントはやけに無愛想である。
オーストリア人とはこんなものか?
プラハのホテルと同系列のホテルで、しかも一つランクが上なのだが
部屋は狭い上に、ポットも冷蔵庫も無い。
ただ西駅の裏側で、駅にはスーパーやいろいろとお店があるので
便利ではある。
荷物を置いて、体制を整え、列車で貰った昼ごはんを少し食べて
さていくぞ〜。
と、その前に両替せねば。
駅の両替所で10000円をユーロへ。
なぜかかなり並んでおり、30分ほどかかる。
500ユーロちょっとにしかならない。
悲しいなぁ。
■春のワルツ ウニョンが歩いていたウィーンの町並み
さていきなりウィーンお上り観光である。
ウィーンといったらこのシュテファン寺院らしい。
この世のものとは思えない。
絵画のよう。
周りの人も思い切り観光客、カメラで撮影しまくりで
観光客以外いないのか?といった雰囲気であった。
日没まで少し時間があるので
モーツアルトハウスに行くことにした。
が、わかりにくっ。モーツアルトハウスに行こうとしている
何組かの観光客らしきグループとウロウロ。
本当に分かりにくいところにあった。
ここには数年しか住んでいないらしいが
フィガロの結婚はこの家で作曲されたとか。
このアパートの前の道なんて
モーツアルトが生きていた頃から
あまり変わってないんだろうな、と思うととても不思議な気がした。
ハウスの前のショップのデスプレイもなんだか
ミステリアスな感じで。
併設されているショップで少々買い物をする。
■春のワルツ ウニョンとフィリップが歩いていたグラーベン通り
夜のシーンなので分かりにくいが
フィリップがウニョンにあれやこれやと親切にしながら
歩いていた通りである。
すでに日没になっていたので、イルミネーションがきれいだった。
これはクリスマスだから、というわけではないようだ。
ちなみに周りの店は、クリスマスのためほとんど閉まっていた。
この通りを抜けるとなぜかブランド通りで(無論店は閉まっている)
その先は王宮。
遠慮がちにライトアップされていた。
かなり寒くなってきたので、そろそろ引き上げることに。
地下鉄で西駅まで移動し、駅で今晩のご飯を調達。
毎度地味な晩御飯。
これでも日本円にすると800円ぐらいしてしまう。
ああ、恐ろしいユーロ高。
部屋に戻るも相変わらずテレビで分かるのはCNNぐらいで
やることもないので8:00前に就寝。
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